取材者の一言
「台湾の日本料理に旋風を!」今回は水産食品のプロフェッショナル、台湾築地水産股份有限公司・松崎総経理にお話を伺いました。台湾の街には日本料理屋さんが溢れておりますが、お手ごろ価格で本物の日本料理が食べられるお店を見つけるのは容易ではないのでは?そんな台湾の日本料理事情を打破するために日夜活躍される松崎総経理から、その心意気、お仕事へ対する情熱を伺いました。美味しい食べ物が、特に日本料理が大好きな皆様、必読です!
 

会社概要

台湾築地水産股份有限公司 (本社名:株式会社築地水産)  松崎 総経理
所在地 日本 東京都中央区(本部)  台湾

台北市昆陽街

設立 日本 1972年 台湾 2004年
従業員数 日本 3,000名 台湾 7名
事業内容(台湾) 寿司ネタ、冷凍食品の輸入販売、寿司メニューの開発型営業、レストラン等の新規開店までのコンサルタント、レストラン等への配送・物流
HP 台湾:http://www.tsukiji.com.tw/
日本:http://www.tsukiji-suisan.com/

会社案内
「よい品物を安く、真心を持ってお客様にお届けする」言葉や文化の違いを超えて、「おいしい」をお届けしたい。そんな希望を抱いて、私たち築地水産は日本だけではなく世界の各拠点で活動しております。台湾の皆様に、日本の皆様に、そして世界の多くの皆様に、ニーズにあった質の高い商品をより安くご提供すると共に、寿司をはじめとした素晴らしい日本の食文化広めていく為に、私たちはこれからも、挑戦しつづけてまいります。
 

インタビュー内容


パソナ:日系企業から見た台湾、中華圏市場(台湾、日系企業、産業の将来性など)。

松崎総経理:まず基本的に台湾における当社のビジネスのボリュームは年々増加しております。また当社の中国進出は日系食品メーカーの中でもかなり早く、26年前、中国に初の工場を構えました。現在では、東アジア地域においては、台湾、中国(大連/青島/北京)、香港、韓国に製造工場または営業拠点を持っております。このような幅広いネットワークを活用して、より美味しい商品を適正価格で皆様にお届けしたい、と常に考えているわけですが、その実現のために、当社のノウハウを習得した台湾人社員を中国各地で活躍させる、といった人材戦略も行っております。

パソナ:台湾における活動状況、今後の展望は?

松崎総経理:私どもは、台湾においては食品の輸入販売のみならず、日本から進出を決めた飲食店のコンサルタント業務も行っております。実は台湾には、日本では一般的な食の仲介業者、問屋さんがいないため、日系飲食店は色々と苦労されております。私どもの目標は、台湾に溢れるいわゆる日式料理店(日本風料理店)」を日本人が本当に美味しいと思える本物の日本料理店に変えていきたい、というところにあります。また台湾でのビジネスは年々順調に拡大しているわけですが、実は社内で「社訓」と「挨拶」の音読を徹底したところ、ビジネス自体も良くなってきた、という傾向がありまして。以下、当社の「社訓」と「挨拶」をご紹介いたします。日本語は日本語で、中国語は中国語で発音しますが、元気がないと、やり直しさせます(笑)。またこれには、「日本では」や「日系企業では」ではなく、「築地水産では」という企業文化を定着させたい、という思いも込められております。

社訓:探求 理念:魅力への創造
  一、 人々の出会いを通して魅力を探求し、価値ある食文化を創造する。
二、 本音で語り、成果を求め感謝の心で活動する。
三、 取引先に対し、魅力を与える会社にする。
四、 一人一人がやりがい、魅力を感じ、楽しく働きやすい職場にする。
五つの挨拶
  一、 你好
二、 おはようございます
三、 謝謝
四、 ありがとうございます
五、 再見


パソナ:日系企業から見た台湾人社員(長所、短所、日本人社員との違いなど)。

松崎総経理:「長所」と「短所」を一つずつ挙げるとすると、まず長所は素朴なところですね。今の日本人がなくしてしまった純粋な素朴さを持っていると思います。短所は…計画性があまりないように思えますね。例えばすぐに仕事を辞めてしまったり…。人生にはやはり計画性が必要だと思うのですが、1年先、3年先、10年先まで考えてキャリアを形成しようという気があまりないように思える方が多いですね。これはとてももったいないことだと思います。

パソナ:採用人材の条件は(仕事にあたって必要なスキルなど)?

松崎総経理:必要なスキルはポジションにより異なりますが、面接で必ず確認しているのは、「眼」と「歩き方」です。大体この二つでどういう方がわかりますよ。また、「私は絶対やります!」みたいな言い方をする人は採用しません。日本で店舗管理をしていた時、年間1,000人ぐらい面接をした経験がありまして、そこから学んだ法則ですね。あ、あと台湾では服装もチェックします。特に靴ですね。ただ、基本的に会社というのは、色々な個性をもった人がいたほうがいいと思っていますので、特にこういう人を、ということはありません。基本的なラインを超えていれば、あとは「やる気」です、やっぱり。

パソナ:台湾で仕事して困った事、良かった事は(雇用、ビジネス習慣、生活など)?

松崎総経理:良かったことは、海外の人と一緒に仕事が出来る、ということですね。そして日本という枠を越え、台湾という舞台で仕事が出来ることも嬉しいことです。困ったことは…そうですね、4年前の来台当時は全く中国語が出来なかったので、通訳を介して仕事をしていましたが、本当に言葉の意味が的確に伝わっているかわからないというジレンマを感じて困っていました。そこで、台湾師範大学の夜間中国クラスに1年間通いまして、今では中国語で仕事が出来るようになりました。自身の経験から、当社社員には是非、日本語を勉強できる場を提供したい、と思い、日本人の先生を会社に招いて社内で日本語クラスを開講しております(授業風景の写真掲載)。教育は本当に大切だと思いますね。

台湾米の美味しい炊き方
松崎總經理:一般的に台湾のお米は、二期作の影響などもあって日本のお米より糖分が少なめですが、炊き方にほんの少し気を付ければ、充分美味しいご飯になるんですよ。

1: お米を研ぐ時、1回目と最後の回は、塩素の強い水道水は使わず、出来れば「おいしい水」と言われるタイプのミネラルウォーターを使ってください。※一度沸騰させた水道水でも可。
2: 日本製の炊飯器(例えば象印のIHジャーなど)を使い、分量はきちんと計量してください。
3: 事前にお鍋などで煮沸した備長炭や竹炭などを、ひとかけら入れてから炊いてください。

ただ、この方法は台湾のお米に限った話ではなく、日本のお米でも同じなんですけどね(笑)。

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