取材者の一言
世界共通語にまでなっている日本の代表的貼付剤・「サロンパス/SALONPAS」。今回は、この日本が誇る医薬品の生みの親であり、来年には創業160周年を迎える久光製薬株式会社の台湾支社、日商日本久光製薬股份有限公司・台北分公司の藤原総経理にお話を伺いました。台湾での医薬品市場の動向も踏まえ、今後のビジネス展開をお話しいただいております。是非、御講読ください!
 

会社概要

日商日本久光製薬股份有限公司台北分公司  (本社名:久光製薬株式会社)
藤原 総経理

所在地 日本 佐賀県鳥栖市/東京都千代田区(2本社制) 台湾

台北市建国北路

設立 日本 1847年(創業) 台湾 2001年
従業員数 日本 1,063名 台湾 6名
事業内容(台湾) 日本で製造された久光製薬商品(外用鎮痛消炎剤及び、スキンケア商品)を台湾全土の薬局、薬店及び、化粧品店他にて販売。
HP http://www.hisamitsu.co.jp/

会社案内
当社は「サロンパス」に代表される貼付剤を中心とした医薬品によって、創業以来、「貼る文化」を広く全世界の人々に広めてきました。1934年に日本で「サロンパス」の発売を開始し、以後現在では約50ヶ国で販売しております。皮膚を通して患部に薬剤を送り込む貼付剤は安定した薬理作用が期待でき、安定性にすぐれた貼付方法:TTS(経皮吸収治療システム)として注目されております。当社はこのTTSの技術に磨きをかけ、医薬品及び、スキンケア分野へ次々と新しい製品を生み出す研究を重ねております。



インタビュー内容


パソナ:日系企業から見た台湾、中華圏市場(台湾、日系企業、産業の将来性など)。

藤原総経理:台湾の医薬品市場の動向は、1995年3月に全民健康保険が導入されてから、現在の保険加入率は98%になっています。これに伴って患者さんの負担軽減が図られ医療需要は大幅に増加し、医薬品市場の順調な伸びを示しております。また、徐々に国民医療意識の向上によって医薬品市場の伸び率も増加傾向にあります。更に台湾においても高齢化は進んでおり、市場の伸び率に拍車をかけているような状況ではありますが、台湾の総医療費のGDPに占める割合は6%程度とまだ低い位置づけです。最近では医療費抑制策が強化され、大幅な薬価引き下げが毎年のように繰り返されている状況です。このような中で、現在当社が販売している一般用医薬品の需要性は今後益々成長する可能性を残していると言えます。一方、TTS技術の応用で生み出された当社スキンケア商品等の動向に関しては、台湾の方の生活習慣及び、消費行動の多様化により今後も高い需要が期待できると考えております。女性のファッションに対する捕らえ方が敏感になり、当社のスキンケア商品等への自己投資も惜しまない傾向にあると言えるのではないでしょうか。

パソナ:台湾における活動状況、今後の展望は?

藤原総経理:まず、当社の販売している一般用医薬品に関しましては、ワトソンズやコスメド等のドラッグチェーンを中心に台湾全土に約7,000店存在する薬局、薬店の配荷強化に尽きると言えます。医薬品の性質上お客様が必要に駆られたときにどこにでもある、つまり簡単に買える状況を常につくっていなければ意味がありません。また、スキンケア商品に関しましては、台湾人女性は特に流行に敏感ですので、日本で流行している良い商品をタイムリーに台湾で販売できる体制を整えることが大切だと考えます。今後もより多くの機会(例えば、イベント、展示会等)を通じてお客様に当社商品を体験してもらう機会を増やし、品質の良さを理解していただけるよう努めてまいります。


パソナ:日系企業から見た台湾人社員(長所、短所、日本人社員との違いなど)。

藤原総経理:儒教の関係かもしれませんが、台湾の方は弱者には優しく、年長者を敬う傾向にあると言えます。従って、これら傾向は企業組織の中にあってはすばらしい長所だと思います。一方、短所としては考えの浅い人が多いと感じますが・・・これは台湾の方がよく口にする3M(没問題、没関係、没辦法)に表われていますよね。仮に日本語を流暢に話す台湾の方であっても心は日本人ではないという意識を常に持たないと失敗するケースもあると感じます。

パソナ:採用人材の条件は(仕事にあたって必要なスキルなど)?

藤原総経理:当社の営業職務から判断すると常に人と話す機会が多くあり、やはり商品を売り込むと言いますか、自分を売り込むこと、つまり相手に如何に自分という人物を気に入ってもらえるかが重要なポイントだと思います。あとは本人の仕事に対する「やる気(熱意)」ですね。もちろん最低限度のスキルは必要ですが、こればかりは仕事の経験を積めば後から徐々についていくと思います。

パソナ:台湾で仕事して困った事、良かった事は(雇用、ビジネス習慣、生活など)?

藤原総経理:過去米国で駐在したこともありますが、仕事の環境では文化、習慣の違いはあれど、人間は皆同じですね。ただし、日本人が何かにつけて実直すぎる感がありますので、最初の頃は台湾の方が“おおらか”というか、“大ざっぱ”というか、“差不多”であることに戸惑いましたね。しかし、台湾の方は親日的であるので、仕事をする上また、生活をする上では非常に助かります。また、全般的に台湾の交通マナーは悪いですが、治安は最近の日本に比べても台湾の方が安全ですね。在台2年半ですが、まだまだ新しい発見の連続です。



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