TOP INTERVIEW
取材者の一言
今回は、台湾で日本の和菓子で日本文化を伝える唯一の日系会社「源吉兆庵股份有限公司」・小郷総経理よりお話を伺いました。日本の食文化の伝道者として、「和菓子」を台湾人に伝える苦労をお伺いしております。是非、ご購読ください。
源吉兆庵股份有限公司・小郷総経理
會社概要
會社名 源吉兆庵股份有限公司
(本社名 株式会社源吉兆庵)
所在地 日本:岡山市 台湾:台北市
設  立 日本:1977年6月 台湾:1994年7月
從業員數 日本:約1,700名(2007年6月現在/グループ全体)
台湾:約20名(2007年6月現在/アルバイトを含む)
HP 日本 http://www.kitchoan.co.jp (日本語)
事業內容(台灣)

高級和菓子の販売

台湾店舗 忠孝東路本店 大葉髙島屋店 太平洋そごう店 新光三越南西店
日本店舗 直営店舗 全国有名百貨店合わせて約250店舗(グループ全体)
海外店舗 アメリカ合衆国 ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ等5店舗
  イギリス ロンドンピカデリー店
  フランス パリマドレーヌ店
  シンガポール シンガポール髙島屋店
  香港 香港そごう店
  タイ バンコク伊勢丹店
その他国内系列会社
  株式会社桃乃屋本舗、株式会社鎌倉源吉兆庵、株式会社京都菓匠清閑院
  株式会社奈良香寿軒、株式会社日本橋屋長兵衛、株式会社西洋菓子鹿鳴館 等
會社案內
既存の和菓子店とは一線を画し、フルーツの産地岡山という地の利を生かし、和菓子の中にフルーツをふんだんに取り入れて新しい和菓子を提案しています。
インタビュー内容 
パソナ 源吉兆庵股份有限公司様から見た台湾、中華圏市場についてはどうですか。
小郷
総経理

台湾は特に親日的で日本の物は何でも好まれるという背景があります。 また台湾にはお餅、小豆など日本の食文化と通じるものが多くございます。 特にお餅については、台湾語で「モォーチィ」と言い、日本語のお餅という言葉が起源ではないかと私は考えているのですが。現在、台湾に限らず中華圏全体に日本の食文化が広まっており、またこれらの地域で日本同様に「贈答」の文化もあり、ますます和菓子の良さも広まっていくのではないかと考えております。

パソナ 台湾における源吉兆庵股份有限公司様の活動状況、今後の展望は?
小郷
総経理

直営店と日系百貨店にそれぞれ店舗展開を行い、台湾全土にさらに拡大していきたいと考えております。
しかしそれと同時に、和菓子のもつ高級感を大切にするため、希少価値を保つという意味でもむやみな拡大は慎まなければならないと感じております。

パソナ 源吉兆庵股份有限公司様から見た台湾人社員はどうですか?
小郷
総経理
台湾の方は素直でのみこみが早いですね。かつ受け持った仕事は最後までこなしてくれます。勤勉さでいえば日本と通じるものがあります。ただ、台湾の転職社会には戸惑いを感じます。また台湾の方は「日本ではこうだから」という言い方をひどく嫌いますね。私もできるだけこの言葉を使わないようにして、台湾のやり方を尊重して、台湾人のいいところを生かしていきたいと考えております。
パソナ 採用人材の条件は(仕事にあたって必要なスキルなど)?
小郷
総経理
モノを売る仕事が好きな方、モノを買ってもらって喜びを感じる方。絶対条件としては、「自然と笑顔になる方」ですね。語学など細かい諸条件はさておき、必須のスキルは「おもてなしの心」です。
パソナ 台湾で仕事をして困ったこと、良かったことは?
小郷
総経理

まず良かったことから申し上げます。私が初めて台湾に赴任したのは1999年でした。言葉もわからず悪戦苦闘の日々が続きましたが、仕事ではいわゆる日本語世代の老人の方がたくさんきていただいたり、声をかけられたりして「おもてなしの心」が通じて、大変勇気付けられたことですね。また私生活でも、例えば住んでいるマンションで困ったことが起こると、大家さんがたくさんの人を呼んできて、なんとか問題を解決しようと言葉の壁を越えてみんなで助けていただいたこともありました。昨年また再赴任で来たときも、数年ブランクがあり、町並みもどんどん近代化が進んでいましたが、それでも台湾人の心はまったく変わっておらず大変うれしく感じました。
困ったことについては、羊羹を一本丸かじりされる方がいらっしゃるなどやはりまだまだ和菓子に対する本当の認識が得られていないということですね。これはまだ弊社が努力していかなければならないところだと感じています。  

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