TOP INTERVIEW

取材者の一言

今回はミッシェルクランなど有名ブランドを扱うファッションメーカー
台灣伊都錦股份有限公司・多田総経理にお話を伺いました。

台灣伊都錦は創業25年、桃園に自社縫製工場を有し、7ブランド60店舗を展開、日系アパレルでは最大規模。小売業が苦戦を余儀なくされる中、今年上期も既存ベースで前年を確保。全体では3%増の売上を確保するなど、その健闘が目立っています。「人と人とのつながりを大切に」をモットーに台湾市場で大活躍されている多田様に台湾での成功の秘訣を探らせて頂きました。是非ご拝読下さい!

会社概要

台灣伊都錦股份有限公司(本社名 イトキン株式会社)
多田 総経理
所在地 日本 東京都渋谷区 台湾 台北市南京東路
設立 日本 1950年 台湾 1983年
従業員数 日本 5,632名 台湾 270名
事業内容 (台湾) 婦人服・紳士服の輸入、製造販売及び生地、雑貨の輸出業務
HP(日本) http://www.itokin.com/
インタビュー内容 
パソナ イトキン様から見た台湾、中華圏市場についてはどうですか?
多田
総経理
台湾は日本、中国から見ると人口2300万人という小さいマーケットではあるが、毎年130万人もの人が日本へ行き、日本の文化・商品を受け入れてくれてくれる土壌があり、日系百貨店が生活に密着しています。 台湾での経験が中国での成功に繋がるといったテストマーケット的位置付けもあり、中国マーケットの窓口として、大変重要な市場であると考えています。 台湾の市場規模は大きくありませんが、その向こうに巨大な中国マーケットがあり、台湾での成功は中国など他のアジア市場に応用できるということです。
パソナ 台湾におけるイトキン様の活動状況、今後の展望は?
多田
総経理
現在、7ブランドを台湾で展開していますが、9月15日にNYのデザイナーブランド「シンシアローリー」をスタートさせました。このブランドは今までの当社が展開してきたブランドの中でも、デザイン、品質と共にヤングの最高レベルのブランドであります。台湾のマーケットは成熟してきており、消費者もより個性的な良いものを好むようになってきています。小売業の競争が激化する中でより個性的な新ブランドが必要と判断し、今回の導入を決めました。将来的にはそういった新ブランドも含め10ブランド体制にし、あらゆるファッションシーンにイトキンのブランドが親しまれるようになりたいと思っております。
また、以前弊社とライセンス契約を交わしているフランスの著名デザイナー、ミッシェル・クラン氏を台湾に招き、実践大学で学生との交流会を開催し、将来の台湾ファッション界を担う学生の方々を激励させていただきました。これもイトキンが地元の発展に貢献したいという思いからであります。
パソナ イトキン様から見た台湾人社員はどうですか?
多田
総経理
特に台湾人として意識をして見ていませんが、会社としては人間的なつながりを大切にしています。
職場はいつも賑やかで、うるさい位に活気があります。(笑) 
また、仕事は出来るだけスタッフに任せるようにしています。その事によって責任感も出てきますので。
一般的に台湾人は個人で動くには大変強いのですが、チームワークが弱いと思います。 弊社はその「団結心」を育てるように出来るだけチームで話し合って決めさせるようにしています。
一つの事をチームで最後まで責任をもって担当させる事によって組織としてのまとまりが出てきます。
パソナ 採用人材の条件は?
多田
総経理
第一にファッションが好きである事。仕事に対してどうゆうことをしていきたいという明確なビジョンを持っている事。何でも良いのです、将来お店をやりたいでもいいです。 ビジョンが語れる人を採用しています。
ファッションは曖昧なもので、答えがあるようで無い。自分でこう決めてそれをやり切れる人の方がこの業界に合っていますね。
仕事を通して自分自身を表現できる人、将来の目標がきっちりしている方であれば、どんな環境の中でも自分で切り開いていけると思います。
若い方の採用に関しては過去の経験はあまり問いません。仕事に対する興味、情熱、そして誠実さを重視しています。
既に中間管理職、幹部が育って来たので、これからは未経験者も積極的に採用していきたいと思っています。
また、台湾では定着率の問題を良く言いますが、弊社は極めて高いと言えるのではないでしょうか。
弊社は毎年年末に社内でアンケートとスタッフの面接を通し、会社に対する意見を聞いていますが、近年職場環境、会社の雰囲気が良いと答えるスタッフが多くなってきたことは、とても嬉しいことです。
給料よりもやりがい、環境を大事にする社員が増えてきているのをここ数年感じますね。
台湾も成熟化し、働く意味という事を違う視点から感じだしてきているのではないでしょうか。 その意味で、一日の大半を過ごす職場の環境は非常に大事であると感じます。
パソナ 台湾で仕事をしていて困った事、良かった事は?
多田
総経理
最初困ったのはやはり言葉ですね。全て通訳を介してしかスタッフ、客先と話す事が出来ず自分の意思がきちんと伝わっているのか分からなかった。
その為一日も早く言葉を早く覚えて直接コミュニケーションが取れるようになろうと努力しました。
今では私自身が年に一度直接工場、オフィスのスタッフと一対一で面談をしています。
工場に 60 人の社員がいますが、以前は総経理と直接話をする機会というのは殆どなかったので、そういった時に生産の第一線で働いているスタッフの話に直接耳を傾けられるのは大変勉強になります。
台湾で仕事をしてきたこの 15 年間で一番良かったことは、仕事を通し、会社、社員と共に自分自身が成長できた事ですね。
日本とは違い台湾は小さい組織です。その小さい組織でスタッフとともに成長できた事はかけがえのない財産ですね。
縁あってこの台湾の地で出会い、共に台湾ファッション文化の向上の為に、イトキンの良いブランド、商品をお客様にお伝えしようと、日々奮闘してくれている社員に「感謝」の気持ちで一杯です。また、自分を成長させてくれた「台湾」の、ファッション文化向上の為、イトキンとして何が出来るか。それを常に自身に問いながら、「昨日より今日、今日より明日へ」と日々前進していこうと決意しています 。
Copyright(c) Pasona Taiwan Co., Ltd.