TOP INTERVIEW
取材者の一言

今回は「ドキュメントソリューションを創造する総合プリンタメーカー」、台湾沖システムズの総経理・山村翔様にお話を伺いました。まだ成長過程とご謙遜なさる一方、『一度お使い頂けると好きになって頂ける』と商品への自信も伺える台湾沖システムズ様。台湾マーケットでのますますの活躍が期待されます。

実は5月末に台湾での任期を無事終えられ、ご帰国されることになった山村様。後任でいらっしゃる小竹明男董事長にもご同席いただき、設立からのご苦労、任期満了を直前にしてのご心境など率直なお気持ちを伺いました。台湾人社員への愛に満ち溢れ、取材者も深くこころを打たれたお話を、どうぞ皆様ご拝読ください!
会社概要

 

日本

台湾

名称 株式会社沖データ 台灣沖明系統股份有限公司
設立 1994 年 2006 年
代表 代表取締役 CEO 杉本晴重 董事長 小竹 明男
従業員数 880 名 / 単独、 6113 名 / グループ ( 2007 年 3 月 31 日) 12 名( 2008 年 4 月 1 日)
本社 東京都港区 台北市信義路
HP http://www.okidata.co.jp/ http://www.okiprintingsolutions.com.tw
会社案内
沖データは世界 120 国以上でプリンタ・ MFP の販売を行っている会社です。台湾沖システムズは、同社のアジア販売強化の一環として設立された若い会社で、台湾プリンタ市場において、世界で親しまれている OKI のプリンタ・ MFP の拡販に努めております。お客様は勿論の事、台湾社会で信頼される会社としてより一層の拡大を目指して行きたいと考えております。
インタビュー内容 
パソナ 台湾沖システムズ様から見た台湾、中華圏市場。
山村
総経理
将来的には、非常に 成長性があると見ています。台湾において、当社の主力商品であるプリンター市場はすでに成熟していると言えるのですが、いま、カラープリント、ドキュメントのカラー化の波が来ています。台湾の方というのは、非常にカラーを好むのですね。 OKI システムは海外比率が非常に高く、現場の自由度も高いですので、これから面白くなる市場だと見ていますよ。
パソナ 台湾人社員の印象を教えていただけますか。
山村
総経理
台湾は世界でも有数の転職社会。アメリカ、中南米と海外はよく行きましたが、台湾人の転職率は特に高いですね。日本人だからこうだ、一般的な台湾人はこうだ、とステレオタイプで語るのはいただけませんね。
パソナ 辞めたいという社員の方にはどう対応なさいますか?
山村
総経理
無理やり引き止めることはもちろんできません。やっぱりうちでキャリアを作ってもらいたいと思います。うちでいい仕事をして、どんどん成長して、ここ辞めて次(の会社)に行ってから、倍の給料を取ってくれって思います。そのためには、2~3年の経験では足りませんよ。ジョブホッパー(1年そこそこで転職を繰り返すタイプ)は敬遠します。だから 5 年くらいはがんばって、今いる場所で自分のキャリアを築いてもらいたい。ですから、辞めたいっていう社員には、もう少しここで勉強できることあるんじゃない?もったいなくない?と伝えます。でも意志の固い方ならしょうがない。その場合は「次の仕事は決まったの?」「家族は同意してくれたの?」って先のことを心配してしまいます(笑)。
パソナ 台湾人社員との付き合い方で工夫されたことはありますか?
山村
総経理
台湾だからこうだと意識してやってきたことはないです。ただ、言葉の問題があります。たとえば、日本人なら言うことが 100 %に近い確率で伝わりますけども、英語を介してですと、お互いに誤解が生まれることがあります。ですからこのギャップを補うために、漢字を駆使してコミュニケーションを図っています。「 Be punctual 」って言われてもピンとこないでしょうが、「時間厳守」ってホワイトボードに書けば、僕の言いたいことは大体理解してもらえる。さらに、「中国語ではこう書くんだ」と修正されたりすれば、その過程でみんなが本当に頭に入れてくれますよ。また台湾人社員の意見を積極的に聞き入れました。その上で、「台湾ではこうかもしれないけど、それじゃ会社は良くならないよね」とか、「グローバルスタンダードではこうだけど、どう思う?」といった形で話し合うように心がけました。
パソナ 採用人材の条件は(仕事にあたって必要なスキルなど)?
山村
総経理
チャレンジ精神のある方、一番はこれですね。日本の本社と違って何百人規模でやっているわけではないですから、自分で解決しなければならないことが、どんどん出てきます。忙しい業務の中でも予期できないことと向かい合わなければなりませんので、これを乗り越えてくれるパワーが必要です。何をすればいいのか、誰かから指示されるのを待つのではなく、提案力のある、貪欲に何でもやるチャレンジ精神のある方がいいですね。でも、できない方でもできるようにトレーニングしますよ。うちでは今ではみんなが自分から提案できる人材に育っていますよ。
パソナ 台湾でお仕事なさってよかったと思われることはなんですか?
山村
総経理
いろんな国で仕事をしましたが、こんなに日本を愛してくれる人たちは、台湾人だけですね。どこに行っても、僕が日本人だとわかると声をかけてくれて、初対面でしかもこれから二度と会うことなんてないはずなのに、惜しみなく本当にたくさんのものを与えてくれるんです。台湾の人々からは本当にいろいろなことを教わりました。社員の方達に対しても、恥ずかしがることなく何でも質問しましたよ。「なんで台湾ではこうなの?教えてくれる?」って。他社の日本人駐在員の方達からは、「もっと威厳を持って接しなさいよ」と言われましたが、私にはそういうやり方ができませんでした(笑)。
パソナ 台湾の方とは非常にうまくお付き合いなさったようですね。
山村
総経理
そうですね。仕事が終わったあと、お酒を飲む席ではもう総経理じゃないんです。「お姉さんの子供生まれた?」とか「お子さん留学決まった?」とか。もう「好朋友」になっちゃう(笑)。何十年後に、社員が家族旅行で日本に来たとして、「以前勤めた会社に山村って総経理がいたよね。いまどうしてるのかな」なんて思い出してもらえればそれが一番うれしいですね。正直、後任者が信頼できる小竹じゃなかったら、僕は必死で本社に抵抗しています。家族と生活がある社員を守り切る義務が僕にはありますから。小竹だからこそ、安心して帰国することができたんです。
パソナ では、小竹様、新董事長としての抱負をお聞かせください。
小竹
総経理
山村と同じことはできないと思っています。ただ、社員に対する思いは同じですので、これはこのまま守っていきたい。社員の方々に言っているのは、「誰からも信頼される会社になろう」ということです。取引先からも、顧客からも、社員からも、家族からも信頼される会社になることを目指しています。そして、自分にとってのナンバーワンの会社であってほしい。そう願っています。

※敬称はインタビュー当時のまま使用しています。
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