TOP INTERVIEW
pic取材者の一言

今回は、日本で「お、値段以上ニトリ」というキャッチフレーズで親しまれている家具メーカーで、初の海外出店を果たした台湾宜得利家居(股)有限公司総経理の小川和克様にお話を伺いました。創業者、似鳥昭雄氏の掲げる「日本人が本当の住まいの豊かさを心から楽しめる社会の実現」というロマン精神を、次は台湾においても実現したい!と意気込む小川総経理。中国、香港を含む海外経験の豊富な小川総経理が考える、台湾市場の発展性と採用したい人材像とは?気になるテーマで小川氏にたっぷり語って頂きました!
会社概要

 

日本

台湾

名称 株式会社 ニトリ
(英表記 NITORI Co.,Ltd )
宜得利家居(股)有限公司
(英表記NITORI TAIWAN Co.,Ltd)
設立 1972年3月 2006年12月  
代表 代表取締役社長 似鳥 昭雄 董事長  風晴 雄一
資本金 129億28百万円 85百万台湾ドル(100%日本本社出資)
従業員数 9,209人 (2008年9月30日現在) 68名(日本人16名、台湾人74名
2008年11月1日現在)
所在地 札幌本社
 札幌市手稲区新発寒6条1丁目5番80号
東京本部
 東京都北区神谷3丁目6-20
台湾本部
 桃園県中歴市中華路一段480号
 宜得利家居 中歴店2階
店舗数 176店舗 (2008年9月30日現在) 1店舗 (2008年9月30日現在)
 2008年11月 台南頂美店
 2008年12月 中歴店
 2009年 1月 中和店 開店予定
HP http://www.nitori.co.jp/ http://www.nitori.com.tw/
会社案内
ニトリは、1軒の家すべての空間をトータルコーディネートするO・T・C・M(Onehouse Total Coordination Merchandising)という商品構成思想にもとづいて、商品開発を行なっています。リビングルーム、ダイニングルーム、ベッドルーム、そしてキッチン、バス、トイレで使用される日用品にいたるまで、種別。素材を越えた「コーディネート」を実現しています。
ファブリック(布)製品と日用品を中心とした「ホームファッション」と家具を中心とした「ホームファニチャー」で構成されたお店が、皆様のお越しをお待ちしております。
2008年に台湾に海外1号店となる高雄夢時代店を出店しました。今後も、台湾のみならず海外への出店を計画しております。
インタビュー内容 
Q.1 ニトリ様から見た台湾市場とは?
  日本とは違って台湾ではニトリブランドの知名度がまだこれからであるため、集客はまだ発展の余地がありますね。日本では全人口の約8割の、いわゆる中間層をターゲットとしていますが、台湾では比較的裕福層のお客様が多く、客層に違いも見られます。今後ニトリでは価格を現在より低めに設定し、より幅広い層のお客様にお買い求めいただけるようしていきます。将来は海外のバイイングオフィスからコンテナで直接台湾へ輸送することで、より低価格で台湾の消費者へご提供できるため、弊社の商品がより多くの客層に受け入れられると期待しております。
Q.2 今後の展開は?
  台湾においては弊社の予定として、2012年までに台湾全域で15店舗まで増やす予定です。台湾は弊社海外出店の第一歩となりますので、台湾の次は世界を目指しております。ニトリは世界中にバイイングオフィスを持っており、各オフィスでは現地の外国人を採用しています。こうした経験を活かし、これからは国際企業として東南アジアを基点とした海外出店も視野に入れております。台湾の方には将来海外店舗のスタッフとして現地で指導する側に立ってほしいと考えておりますので、そうした意識を持って働いてくださることを強く望んでおります。
またニトリは日本最大家具メーカーということをアピールしており、ロゴにもカタカナを使用しています。ニトリの日本発の高品質家具を、台湾の皆様に今後もっと受け入れていただけると信じています。
Q.3 競合他社との差別化についてはいかがですか?
  台湾の方は生活様式や体型は日本人に近いのに、基本的に家具を選ぶ際、欧米サイズの大型の物を好む傾向にあり、そのため弊社の家具をサイズが小さいとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。ニトリの競合他社である欧米系家具メーカーは、実際は台湾人の体系や部屋の大きさにはマッチしないものなのです。こうしたサイズ感の違いをどうお客様に伝え、理解していただくかというのも弊社の課題です。またニトリは長年の経験より、家具一点のみではなく、お部屋のトータルコーディネートを提案できる、という強みがあります。この強みを活かして、台湾で差別化を図り、リピーターを増やしていきたいと考えております。
Q.4 サービスも日本式でやっていられるのですか?
  ニトリはお客様へのサービスが大事ですので、社員の教育にとても重点をおいています。台湾社員は必要に応じて日本研修が受けられますし、日本人スタッフから教育を受けます。お客様にとっていいサービスとは、商品の長所ばかりを伝えるのではなく、短所もオープンに伝えることです。台湾では現在社員に教育できる人材を育成している途中段階ですが、お客様との信頼関係を築くことが一番大切ですので、商品の長所・短所を含めて、正確な情報をお客様にお伝えできることが大切です。ですから、家具の商品知識を教育することも今後更に強化してまいります。
Q.5 台湾人社員と接するのに心がけていることはありますか?
  弊社は国際企業ですので、国や文化が違うからといって特に社員への接し方を変えることは特にしておりません。台湾の方は親日家が多く、おおらかでマイペースですが、ニトリの社員としての同士意識をもっと高めてほしいと思っています。同士意識が高いと社内に一体感が生まれ、社員同士での情報の共有、報告等がもっとスムーズにできると思います。
Q.6 台湾人と日本人の違いはありますか?
  台湾の方は家族を大切にする点素晴らしいのですが、逆に言えば転勤の際フットワークが鈍く、冒険心に欠けるところがあります。私は台湾で総経理を努める前に香港、中国を始め、海外のバイイングオフィスを転々としましたが、新しい地では必ず新しく得るものがあり、それらの経験が全て自分をよりプロへと高めてくれます。先ほども申しましたが、弊社は海外出店計画がありますので、台湾の方が海外店舗の立ち上げに関れる可能性が大いにあります。場所が変わるからといってチャンスを逃すのではなく、転勤をチャンスと捉え、新しい地で新しいことにチャレンジをし、自分の可能性を引き出したいという好奇心とパワー溢れる人材を求めております。
Q.7 台湾人は転職率が高いと言われますが、この点についてはどうですか?
  まず私はプロとしての意識に大きな違いがあると思います。台湾の方は2年働いたらその道のプロと考えがちですが、私はその道のプロとは40歳以上だと思っています。社内でも担当部署が変わることもしばしばで、こうした社内転勤を経験することにより、ジェネラリストとして将来会社を引っ張っていくことができるプロとなれるのです。簡単に転勤を考えるのは大変もったいないことだと思います。スキルアップのために転職をする方が多いですが、専門性ということに対するハードルが低すぎるのではないか、と懸念しています。
Q.8 台湾で仕事をしてよかったと思われる点はございますか?
  台湾の良さは、他国と比べて我々日本企業に対して非常に協力的で、人が温かいという点ですね。弊社も台湾進出のプロジェクトを立ち上げから1店舗目オープンまでたった半年でしたが、この超スピード出店を実現できたのも、台湾の方の強いサポートがあったからですね。初の海外進出でしたが、どこの国よりも日系企業をヘルプしてくれるのが台湾の方々だと思っています。
   
   
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