TOP INTERVIEW
pic取材者の一言

今回は「ハローキティ」でおなじみの三麗鷗股份有限公司から川井良文様のご登場です。 一貫して商品企画の分野で20余年のキャリアをお持ちの川井様は、すでに台湾ご滞在6年目。 董事総経理として組織をまとめつつ、自らも携帯電話を片手に頻繁に各国へご出張されている川井様は、現役の商品プランナーでもあります。

一見物腰柔らかな中に、キラリと光るプロ意識をお持ちの川井様に貴重なお話を伺いました。どうぞご覧下さい。
会社案内

 

日本

台湾

名称 株式会社サンリオ 三麗鷗股份有限公司
設立 1960年8月10日 1992年5月26日
代表 代表取締役社長  辻 信太郎 董事総経理  川井 良文
本社 東京都品川区大崎1-6-1 台北市敦化南路二段95號4樓
従業員数 754名 (嘱託・アルバイト等を除く。2008年12月31日現在) 33人
(駐在員1名を含む。2009年5月1日現在)
HP http://www.sanrio.co.jp/ http://www.sanrio.com.tw
インタビュー内容 
Q.1 サンリオ様から見た、台湾市場と今後の事業展開について?
  台湾の消費水準は先進国レベルですが、日本と違うのは、所得階層が上下に分割化されている点でしょうね。 それに伴ってマーケットも分割されていて、中間所得層向けのビジネスが難しい。もともと中間階層をコアターゲットにしたキャラクターグッズですから、グッズ販売の一枚岩では、今後の成長が期待できません。 今後は、台湾の所得水準からすると比較的高額な、日本輸入のサンリオオリジナル商品の販売と併せて、ホテルやレストランなどの空間や施設へのライセンスを強化し、収益力とブランド価値を同時に高めていきたいと考えています。
Q.2 お電話差上げても、ご出張中という場合が多いですが?
  ええ、実は日本出張が多いほかに、ヨーロッパ市場向けの商品企画の仕事も持っているので、欧州や(製造拠点である)香港への出張もあるんです。携帯電話は手放せませんね。今ではメールも携帯電話で見ていますよ。 移動効率を高める為に、週末を移動日にあてることも多くて、休日は体を休めることに専念しています。
Q.3 社員様とのコミュニケーションで心がけていることは?
  楽天的かも知れませんが、特に気遣いはしていないんです。 方針としては、現地での生活観を持っている人間が商品を企画して、その国の特性に従ってブランド構想を進めていく、という考えがあります。現地で物事の価値観を作っていく、ということですね。ですから、日本人である私はあくまでコンダクターなんですよ。 注意しているのは、「言葉をつくし、繰り返し、ブランドの価値観を伝えている」ということでしょうか。 表面的な仕事になってしまわないように、社員には(自社ブランドへの)理解と共感を求めています。
Q.4 御社の社員について、想うこと?
  現在の社員数は約30人ですが、日本人は私だけなんです。 これは偶然なのですが、改めて良い社員に恵まれているな、と感じますね。 「就職」に対する考えは日本との違いはあってあたりまえですが、敢えてポイントを挙げるとすれば、志を持っているかどうか、職というものを長期的な目で見ているかどうかではないでしょうか。 私は、仕事に対する要求は厳しいですよ。社員にはただの手足としてではなく、プロになってほしいと思っていますからね。 プロとは仕事を自分で作り出せる人、という意味ですが、共鳴して残ってくれた人たちが今の社員なんです。 基本的には、サンリオの社員定着率は高いですが、これまでには、ブランドを担うことへの共感を持つことができず、入社後まもなく自ら辞めて行った者も多くいました。
Q.5 台湾で仕事をして良かった点は?
  やはり生活環境は大切ですね。台湾での生活では不便を感じることが少ないので、とても助かっています。 それから、表面的な文化は似ているが、物事を成し遂げるプロセスが日本と全く異なるので、いろいろ気づかされることが多いんです。 一見異国の感じがしないのに、ビジネスやいろいろな習慣は日本と全く異なっていて、時として段取り・プロセスの省略、人間関係の過度な重視に戸惑うこともあります。 しかし、そういう経験を通じて、「日本」という国を見つめなおすとても良い機会を得ました。 私たちは知的所有権を扱う企業の代表選手として、これからも皆様に喜んでいただけるよう頑張っていきたいと思っております。
   
   
Copyright(c) Pasona Taiwan Co., Ltd.